映画の世界

舞台 アイルランド ダブリン州、ウィックロー州 「P.S.アイラヴユー」
舞台 アイルランド ダブリン州、ウィックロー州
「P.S.アイラヴユー」

 死んでしまった最愛の夫から、ある日突然届いた手紙。
それが、すべての始まりだった―。

 世界40ヶ国以上で出版、500万人が涙した、一冊の純愛小説「P.S.アイラヴユー」(セシリア・アハーン著)を「プラダを着た悪魔」のプロデューサーと「マディソン郡の橋」の脚本家によって完全映画化。

 初めてこの物語の存在を知ったのは、今年の初め、1月でした。
海外に住む友人が「ロマンティックで、音楽もええ感じ。おもしろい場面でも何故か涙が出てくる映画やった」と言っていたのを聞き、すごく気になったのを覚えています。

 ストーリーは、タイトル通り、ラブストーリー。

 最愛の夫ジェリー(ジェラルド・バトラー)を、脳腫瘍で亡くしたホリー(ヒラリー・スワンク)は、夫の死後3週間、家にこもって悲しみにくれる。そんなホリーにさまざまな方法で、消印のない10通の手紙が届く。差出人はジェリー。そして、その手紙の最後には、いつも「P.S. I love you」の文字が。最愛の人を失った悲しみと、最愛の人に出会えた幸せをかみしめながら、友情、そして家族の愛に支えられ、ホリーは徐々に生きる力を取り戻していく。というもの。
愛の深さと、愛を伝える言葉の力に感動する作品です。
 2004年、弱冠21歳のアイルランド人女性作家が書いた処女小説が世界を席巻しました。アイルランド元首相の御令嬢であるセシリア・アハーンによる純愛小説「P.S.アイラヴユー」は、42カ国で出版され、全世界500万部以上のベストセラーとなったのです。

 主演は「ボーイズ・ドント・クライ」で性同一性障害の主人公を熱演し、アカデミー主演賞を受賞。また、クリント・イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」で壮絶な運命を辿る女性ボクサーを演じて、2度目のアカデミー主演女優賞に輝いたオスカー女優ヒラリー・スワンク。そして、1年以上も特訓をし、素晴らしい歌唱力を披露した「オペラ座の怪人」や「300」では役作りのため、撮影3か月前から過酷なトレーニングをし、彫刻のような素晴らしい肉体を手に入れるなど、努力家で知られる俳優ジェラルド・バトラー。

 映画を観る前に、原作を読みましたが個人的には、ハッピーエンディングとは言いがたい。でも読み終わった後、とてもあたたかい気持ちになりました。 そして、これはどこか遠くの世界で起こっていることではなく、とても身近な気がしました。愛する人たちと過ごす時間を大切にしようと思わせてくれたのです。

 私自身、結婚したことはありませんが、大切な家族を失ったり、大切なものを見失ったりというのは、誰もが1度は経験したことがあると思います。だからこそ、この物語、映画に共感することができるのでしょう。
当たり前にずっとそこにあると思ってしまいがちな、大切なものや大切な人が「当たり前」になる前に見て頂きたい、読んで頂きたい、そんな物語です。

 10月18日(土)に公開ということなので、ぜひ映画館へ観に行き感想を書きくわえたいと思います。

筆:谷口敦子

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